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日本の吹奏楽のレパートリーの特徴として、他の編成用の楽曲から編曲された楽曲が依然として重要な位置を占めていることが挙げられる。 クラシックのフル・オーケストラ作品からの編曲は、コンクールの自由曲として選択されることも多い。編成に共通点の多いビッグバンド作品をはじめとするジャズからの編曲もまた、吹奏楽の演奏会においてよく取り上げられる素材である。 そのほかポピュラー音楽の曲からの編曲にもスタンダードなレパートリーとして定着しているものが多く、演奏会などで取り上げられる機会も多い。ニュー・サウンズ・イン・ブラスはさまざまなジャンルの音楽を吹奏楽編曲したシリーズで、編曲の品質も高く、日本の吹奏楽のレパートリー拡充に大きな貢献をした。また学校の部活動等としての活動が多いこともあり、そのとき流行しているJ-POPなども多く演奏され、ヒット曲を吹奏楽編曲して販売する業者も存在する。 はじめから吹奏楽編成で作曲された演奏会用の楽曲も多く存在する。これらは前述の編曲作品との対比から「オリジナル(楽曲)」と呼ばれる。はじめから吹奏楽編成に焦点を当てた作曲がなされるので楽器的に自然な楽句が用いられ、いわゆる演奏効果の高い曲が多い。アメリカでは音楽教育の一環としてスクールバンドの活動が盛んなので、スクールバンド向けの楽曲が多く作られており、日本でもよく取り上げられる。その中には演奏会におけるスタンダードなレパートリーとして定着したものも多い。 日本の吹奏楽コンクールの課題曲として毎年作曲される曲の中からもレパートリーとして定着する曲が少なくない。近年の傾向としては、1990年前後から ヨーロッパの作曲家の作品も多く紹介されるようになり、レパートリーの一角を成している。また、それらヨーロッパの作曲家の楽曲は、もともとブラスバンド用に書かれ、のちに作曲者自身の手によって吹奏楽版が作られ、重要なレパートリーとして定着している曲もある。 行進曲もまた吹奏楽にとって重要なジャンルである。一般にマーチングを主要な活動とする吹奏楽団は多く、吹奏楽連盟主催によるマーチングフェスティバルは吹奏楽コンクールとならんで重要な大会として位置づけられる。学校の吹奏楽部等においても、学校行事等における行進曲の演奏は重要な役割のひとつである。 PR |
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